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世界の終わりの「リスク」 ~「リスク」とは何か?~
- 2012/12/21
- 11:14
http://tachibanasuguru.blog56.fc2.com/blog-entry-893.html世界の終わりの「リスク」 ~「リスク」とは何か?~
そう言えばマヤ暦が今日で終わりだから、今日が人類滅亡?とか、「ノストラダムス」程の盛り上がりではないけれど、一部珍妙な人達(?)が騒いでいる。これについては、本も雑誌も色々出されているけれど、来月「1月号」の宣伝もしっかり載っていたりする。
ところで、もし、本当に今日が「世界の終わり」だとしたら、その「リスク」はどうなるんだろう?
私に言わせれば、単純に、100%のリスクです。
つまり、必ず、全ての人が、全てを失う訳です。
ところが、金融や経済の人に言わせれば、「リスク」=不確実性なので、「確実な」世界の終わりは、「リスク」ではない。
従って、「リスク」は、0です。
これを考えるだけで、今の金融・経済理論の「リスク」がいかに実態に即していないかが分かると思います。
「リスク」は単なる「不確実性」ではなく、「損失の可能性」と、「損失の規模」によります。
100%の莫大な損失とすれば、リスクは極大となります。
投資として言うと、「リスク」を「不確実性」と捉え、金融では、「ボラティリティ」を「リスク」と定義します。
これは、プラスであろうと、マイナスであろうと、値動きが大きい程、「リスク」は高まります。
その「元」は問われません。
数値として、原資産の値動きが高まれば、リスクが拡大したことになります。
一方、純粋なバリュー投資として言えば、リスクとは、対象資産の「損失の可能性」ですけれども、その元として、例えば、対象企業のビジネスの劣化などがあります。
あるいは、ビジネスが不変の場合は、「価格の上昇」も、リスクの拡大になるでしょう。
例を挙げた方が良いと思います。
ビジネス見通し・収益性と、資産価値を合わせた「理論株価」が1,000円とします。
当初、価格は500円でしたので、50%程割安です。
この50%分を、「安全域」と言います。
「安全域」が50%分と言う事は、「リスク」は、ビジネス見通しそのものの変化「のみ」となります。
ここで、世界の金融経済情勢や需給要因による「株価の下落」は、「リスク」ではありません。
純粋なバリュー投資家から見た場合には、「価格」が「価値」に収斂すると考える為、「価値」の下落こそが、リスクです。
一方、この企業の株価が2,000円まで上昇してしまうと、同じビジネス見通しでも、値下がりのリスクは非常に高まります。
「価格」が「価値」を上回っているため、「ビジネス(見通し)」が不変であっても、価値が価格に収斂するのなら、常に「価格下落」リスクを負う事になってしまいます。
と言っても、このビジネスが、今後とも黒字で、例えば年率20%の収益を上げることが非常に高い確率で期待される場合には、「損失リスク」は、極めて低いでしょう。
株価はともかく、ビジネスとして収益を上げ続ける訳ですから。
では、何が違うのか?と言うと、「安全域」が非常に少ないため、「期待利益率」が低くなってしまう事になります。
ビジネスの結果として、5年後に、例えば、企業の純資産が倍になるとします。
すると、理論株価が1,000円→2,000円となるとします。
500円で買っている人は、1500円分、つまり、3倍、300%の利益を上げることができます。
一方、2,000円で買っている人は、2,000円→2,000円。つまり、期待収益率は0%になってしまう訳です。
投資家が本来求めている年間収益率(割引率)を10%とすると、単純計算でも50%の「機会損失」が発生する事になります。
ただ、それは5年後の話で、10年後には、絶対的な収益と言う意味では、プラスになっている事でしょう。
逆に、「価格」が500円から200円に急落する事は、「安全域の拡大」を意味しますので、「リスク」は極めて低くなっていきます。
ところが、今現在の金融理論では、500円から200円への急落は、「ボラティリティ」の増大を意味しますので、「リスクが高く」なります。
「価格」と「価値」の視点から見ると、こんなバカな事は無い訳です。
同じ「価値」のものを、安い「価格」で買える事が、「リスクが高まる事なのか?」と。
この点で言うと、私は、バリュー投資的な世界観を支持しています。
では、また!
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