DeNAについてのツイートと補足~マネーマネジメントについて~
- 2012/08/15
- 10:34
DeNAについては、ブログでその割安さについて触れてきましたが、今の株価で、私のブログをもし参考にして買った人がいたら、誰一人損失の人はいないでしょう。 むしろ、多くの人はかなりの利益が出ている水準であろうと思います。 それを踏まえた上で、昨日までの数日間は、外出先で、時間もなかったので、ツイートしました。 グリーの決算を受けて、忙しい中、時間を見つけて書きました。 グリーにDeNAが連れ安する可能性が...
(対談)DeNAストップ高にみる、決算と期待について
- 2012/08/11
- 15:12

優香「この間のブログの、(7/31 訂正)配当割引モデルを応用して「観る」、DeNA(2432)が丁度底で、徐々に上昇していて、そこから、DeNA、一気に上がったね。昨日は、ストップ高、買い気配! 橘さんって、ほんとすごい~♪と思った!」 橘優「いや、別に私は予測した訳じゃないよ。ただ、「観た」だけなんだ。」 優香「またまた御謙遜を(笑)。んで、次はどこ上がるの!?DeNAは、ブログでは2600円程度までは、と書いてた...
(投資論)期待と株価~株価から「期待」を算出する法~
- 2012/07/31
- 08:54
DeNAについて書こうとしていますが、その前に、「期待と株価」、株価から「期待」を算出する、と言う点の説明が必要で、ここで簡単に説明しておきます。 期待と株価 実は、業績そのものと並び、あるいは、それ以上に、「期待」が、株価の上昇・下落の大きな要因となっています(ただし、業績そのものが「期待」に働きかけるので、単純に分ける事はできない)。 現在の業績があまりよくなくても、「期待」が高ければ株価は上...
(雑感)バリューとグロース
- 2012/07/05
- 08:35
資産運用業界も、間違いに満ち溢れている。ヤフーファイナンスで、「バリュー」と入れたら、「バリューファンド」がたくさん出てくる。「グロース」と入れたら、「グロースファンド」がたくさん出てくる。「バリュー」と「グロース」の違いを分かっていない運用者と、営業マンが、それを売っている。と言うより、「バリュー」と「グロース」なんて、分けている時点で無知の証明ですら、ある。信じがたい事に、「バリュー」は低PE...
「自己実現」(マズロー)についてあれこれ
- 2012/07/03
- 08:11
「ひとはだれでも、より高次の価値を体現したいという生まれながらの欲求をもっている。ちょうど、亜鉛やマグネシウムを摂取すると言う生理的な欲求が、生まれながらに備わっているのと同じように。このことは、より高次の欲求や動機づけが生物学的起源をもつことを明確に示している。あらゆる人間は、美、真実、正義といった最高の諸価値を求める本能的欲求をもつのである。この考えが理解できれば「何が創造性を育むのか」が問題...
投資評価において、職業(業種)に貴賎はあるのか?~例:パチンコのSANKYO~
- 2012/06/21
- 11:50
数式の羅列ばかりで、お疲れの事と思いますので、ちょっと話題を変えて、投資評価において、職業(業種)に貴賎はあるのか?と言う事について、少し考えてみたいと思います。 優香「なんか、最近、数式ばかりで、計算ばかりで、つかれてきちゃったよ~。そして、妹の香子とも話していたんだけど、企業の「価値」って、単にいくらお金を稼ぐか?というだけではわからないんじゃないかな?」 橘優「その通り。企業の「価値」とい...
投資における真の英雄と偽物の英雄 ~事例:ユニチャーム、古河電気工業~
- 2012/06/02
- 14:01

真の英雄は、周りがどうであろうと、結果を残し、しかも、機会を逃さないものでしょう。 投資における真の英雄企業とは、持続的に収益を上げ続けられる企業です。 しかし、時々、偽物の英雄は、真の英雄以上に収益を上げます。 それは、ほとんどの場合、「他の企業も大きく利益を上げる時」であり、しかも、一時的です。 ITバブル、バイオバブル、ベンチャーバブル、土地バブル、開発バブル…等々、様々なバブルがありま...
高いには高いだけの理由がある?A氏とB氏の投資物語~「基準」の事~
- 2012/05/16
- 15:46
今、ふと思った事を書いておこうと思います。 大事な事です。 「基準」を持つ事の重要性です。 まずは、あるケースを書きますので、考えてみてください。 ○ 関東では、春から夏へ向かう、5月11日、ある株の株価が、800円から、あっという間に、950円まで上昇し、ストップ高になりました。 これを見ていた、初心者投資家のA氏は、しかし、どう考えても、短期的には、上げすぎ…...
(書評と投資論)こうすれば日本はよくなる! 松本大(マネックス証券CEO) ~配当に対する考え方について~
- 2012/04/17
- 20:55

先日、古本屋を巡っていたら、松本大氏の、こうすれば日本はよくなる!が、非常に安く売っていたので、買ってきて読んでみました。 松本氏は、ソロモンブラザーズからゴールドマンサックスに移籍し、30歳で最年少ゼネラルパートナー(共同経営者)になり、その後、マネックス証券を設立した、いわば「エリート金融起業家」とでもいうべき人です。 まず、この松本氏については、藤巻健史×成毛眞×松本大 トーキョー金融道 ―ト...
投資のイノベーション
- 2012/04/17
- 10:28
イノベーションというと、最近では、スティーブジョブズがよく引き合いに出されます。歴史を見ると、大多数の人の、為し得ない事を、少数の人がイノベーションを起こし、破壊し、次の段階に進む繰り返しです。投資でも、重要なイノベーションがありました。グレアムは、投資価値評価において、重要なイノベーションを起こしました。そして、バフェットは、グレアムの投資価値評価を非常に発展させました。ノーベル賞を受賞した、マ...
ハイリスク=ハイリターン論の誤り ~企業価値と株価の関係の整理~
- 2012/03/21
- 07:37

よく、「ハイリスクハイリターン」と、したり顔で言う人がいます。 それも、専門家で、金融の「お勉強」をした人に多いのです。 現代投資理論を学び、自分の頭で考える事が出来ない人か、観察力の無い人には、確かにそう映るのでしょう。 しかし、ハイリスク=ハイリターンとか、ハイリターン=ハイリスクとは、必ずしも言えません。 これは、「ハイリターンの裏には、ハイリスクがある。だが、ハイリスクだからと言って、必...
続「会社の資金の四つの使い方」 ~利益の事業への再投資によって、年20%成長する「シンプル社」を考える~
- 2012/03/16
- 19:58

さて、ちょっと時間が経ってしまいましたが、続きを簡単に書くことにします。 「次回の記事では、では、企業が、利益を上げて、その利益を新たな事業等に再投資して、20%の成長をしていった場合に、どうなるのか?について、「益回りのシンプルな考え方」の、「シンプル社」を例に考えてみたいと思います」 と、会社の資金の四つの使い方について、で書きました。 その中で、事業に再投資して、しかも、20%成長を達成で...
「会社の資金運用、四つの選択」について
- 2012/03/12
- 10:59
たまたま、ピーター・リンチのすばらしき株式投資―楽しく学んで豊かに生きるを読み返していました。 この本自体は、非常に簡単に読めて、しかも、「伝説のファンドマネージャー」と言われるピーターリンチがわかりやすく株式投資について書いている本だけあって、中身もそれなりです。 その中で、以下の文章があったので、解説と、私の考え方を書いてみようと思います。 「会社が多くの利益をあげるからといって、それが必ず...
インサイダーの損得
- 2012/03/09
- 17:19
インサイダーの損得 「FRBのアラングリーンスパン議長が私のところにやってきて、向こう二年間どのような金融政策をとるつもりか教えてくれたとしても、私の行動に何ら影響する事はありません」 ウォーレンバフェット バフェットは、FRB議長に金融政策を教えてもらっても、全く行動を変えない、と断言しています。 しかし、大きな政策変更の前日に、政策を聞けば、「ほぼ儲かる」と言えるでしょう。 あるいは、企業業績...
(投資家から見た)優秀な企業、凡庸な企業、劣悪な企業
- 2012/03/09
- 07:51
(投資家から見た)優秀な企業、凡庸な企業、劣悪な企業 具体的な、数値的な事や、より細かい事は、後日、改めるとして、実践の個別企業価値評価時に行うとして、大体のイメージ・特徴を書いてみます。 なんだか、朝、ふと書いてみようと思い立ちまして、思いついたままに書くので、ご参考程度に。。。 ・収益面 1.優秀な企業は、景気変動に関わらず、売上及び利益が成長している。 また、一貫して、利益率は高い。 景気変動...
(投資論)投資における、五種類の手仕舞いと、ロングショート戦略
- 2012/03/07
- 13:01
今日は、投資における、五種類の手仕舞いと、ロングショート戦略等について、書こうと思います。 私の手仕舞いへの基本姿勢・結論は、極めて簡単です。 ・その企業の企業価値が現在の市場価格(時価総額)よりも価値があり続ける限り、手仕舞いをする必要性は無い。 ・しかし、そうはいっても、価格の動きを無視する事はできない。 ・従って、ロングショート戦略(空売りと買い両方持つ)により、市場全体の動きや、景気変...
益回りのシンプルな考え方
- 2012/03/02
- 18:03
これから、イールドスプレッド(益回り-国債利回り)の、国際比較をアップ・解説したいと思います。 が、その前に、益回りについて理解・納得していただきたいので、具体例での解説画像を作りました。 ご覧ください。 質問などあれば、コメントいただければ、回答いたします。 今後も、益回りは、重要な指標となりますので、よろしくお願いいたします。...
バフェットの教訓~7 トラブルから抜け出すよりも、トラブルを避けるほうが簡単だ(エルピーダの件も交えて)~
- 2012/02/28
- 08:39
バフェットの教訓 ~7 トラブルから抜け出すよりも、トラブルを避けるほうが簡単だ~ バフェットの場合は、ソロモンブラザーズの違法な債券取引による騒動で、バフェット自らが、一時期ソロモンのCEOになっています。 その経緯は、ウォーレンバフェット(wikipedia)に簡潔に記載されています。 1987年にアメリカ最大規模の証券会社ソロモン・ブラザーズはロナルド・O・パールマンによる敵対的買収の対象となっていたため、C...
価格と価値
- 2012/02/14
- 02:09
価格と、価値。 この視点は、非常に重要。 ここを分けられない人達が、想像以上に多い。 「市場は常に正しい」という人よりは、「市場は常に間違っている」という、ソロス的な考え方の方が、たとえ話としては、現実的かもしれない。 価格と価値を混同しないように、それぞれを、「常に」意識する。 というのは、投資の基本で、従って、私は、全ての選択の基本だと思う。...
投資外道各種
- 2011/11/28
- 09:22
外道(反対後は、内道)とは、仏教用語ですが、一般的には、道に外れた人のことも指して言います。 本題ではないので、wikipedia を簡単に引用しておきます。 「六師外道」(ろくしげどう)とは、ゴータマ・シッダッタとおよそ同時代のマガダ地方あたりで活躍した6人の思想家たちを、仏教の側から見て異端だと見なし、まとめて指すための呼称。 アジタ・ケーサカンバリン(Ajita Kesakambalin 阿耆多翅舎欽婆羅) - 順世派...